肺がんじゃなかったブログ

40代で肺に腫瘍が見つかった男性の日記です。

手術から一ヶ月。これから手術を迎える人たちへ。

2020年3月20日

手術から一ヶ月

僕が手術をしたのは2月20日です。

今日が3月20日ですので、もう一ヶ月も経つことになります。

手術前は怖くて不安でたまりませんでした。覚悟は決めていましたが、それでも怖さや不安が完全になくなるわけではありません。

手術の前夜、病室の窓から一人で外を眺め、泣きそうになってしまったりもしました。

そんな不安な時間を経て、ついに手術の当日を迎えます。もちろんですけど、手術中は麻酔のため一切の記憶はありません。

そして麻酔から目覚めた後は、あっと言う間に時間が過ぎていった気がします。

その時々は早いだなんて感じたりはしていません。それぞれに長い時間を過ごしているはずです。でも一ヶ月経って振り返ってみますと、やっぱり手術後から現在までというのが、特に早く過ぎていった感じがするんです。

現在の僕の体の状態は、もう体力も呼吸機能も問題なく回復しています。退院から少しの間は、あまり早く歩けなかったり、じゃっかん息切れをしやすかったりしたのですが、もうそのようなこともなく。100%かといわれれば自信はないですけれど、90%くらいには戻っているのではないかと。

手術直後は腕が上がらなかったのですが、それもじょじょに解消され、今では普通に上げられます。

痛み止めの薬ももう飲んでいません。手術から10日後くらいまでは、毎食後に飲んでいましたけれど、それもじょじょに少なくなり(痛いときだけ飲むようにしたので)、20日後を過ぎますと、もう飲まずに過ごしても平気な状態になりました。

痛みはゼロではないですけど、たま~にちょっと痛くなるくらいです。傷の痛みが一ヶ所と、あとは神経の痛みですね。

ちなみに、神経が痛い場所はここです。

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おっさんの汚い乳首で申し訳ないですけど、手術の傷からは斜め下、乳首からまっすぐ下あたりです。特に見た目は何もないところなんですけど、どうやらそこが神経が通っている場所とのことで、痛みが残るみたいなんです。

といっても、常に痛いわけではなく、たま~にですので、問題はありません。

あとは、三ヶ所の傷のうちの二ヶ所が、まだ完全には治っていません。一番背中側はもう綺麗に治っていますが、ドレーンの入っていたところと、胸側の二ヶ所が、もう少しかかりそうです。

全体を通して一番気になるのは、胸側の傷ですね。まだ服とか触れると痛いですし、触るのも怖いです。そこが治ってくれれば、気持ち的にもかなり楽になるかと。

手術一ヵ月後の現在の状態は、そんな感じでしょうか。

傷など完治はしていない部分もありますが、もう日常生活は全く問題なく、普通に過ごせております。

人の回復力って、凄いですね。

 

これから手術を受ける人へ

手術を受ける状況というのは、人それぞれでしょうし、一概に言えるものではないと思います。

それはよ~くわかっているのですが、これから手術を控え、不安でたまらない人がいるのでしたら、伝えずにはいられないことがあります。

 

手術は必ず乗り越えられます。

 

声を大にして言いたい。

絶対に乗り越えられるんです。

手術に対する怖さ、不安があるのは当たり前です。きっと怖くない人なんていないと思います。よっぽどキワモノのドMの変態でない限りは、誰でも怖いものです。

僕も本当に怖くてたまりませんでした。40過ぎのいい大人ですけれど、泣き喚きたいくらい、怖かったです。

でも、乗り越えられているんです。

手術さえ終わってしまえば、あとはよくなるだけです。

そもそも、悪い状態から良い状態にするために手術をするわけですからね。マイナスだったものを手術でゼロにして、そこから一日一日プラスに変わって行くことになるんです。

ですので先のことを考えれば、乗り越えられないわけはないんです。

手術が終わり麻酔から目覚め、大事な人が目の前にいる場面を想像してみてください。

歩けるようになり、院内をウロウロする姿を。

退院のため荷物をまとめ、パジャマから普段着に着替える姿を。

退院の手続きをして、病院を後にする姿を。

無事に家に帰れた自分の姿を。

その日は必ずやってきます。