肺がんじゃなかったブログ

40代で肺に腫瘍が見つかった男性の日記です。

大学病院での診察と、手術日の仮決定。

2020年2月3日

大学病院を受診

この日はいよいよ呼吸器外科への受診です。実際に手術を行ってくれる病院での受診ということになります。

またしても嫁に付き添ってもらい、電車を乗り継ぎ、初めて訪れる大学病院へ。

病院の大きさや人の多さなどに少々戸惑いながらも、紹介状を持って手続きを済ませます。病院の外観自体もかなり大きくて圧倒されるのですが、案内図を見ますと、中にはレストランとか色々な施設もあるみたいで、もう規模が違います。

大学病院ってすげー。

そんなじゃっかんの高揚感を抱きながら、呼吸器外科にて順番を待ちます。

しばらくして名前を呼ばれ中に入りますと、そこには僕と同年代くらいな感じの男性の先生です。

紹介状に記されているであろう内容を確認しつつ、これまでの経緯や現在の状態などを色々とお話しします。

で、僕の場合は良性なのか悪性なのか、現時点ではわかる術がない状態になりますので、先生方により、カンファレンスというのを行うことになると。僕の中では、完全にドクターXのカンファレンスの場面が頭に浮かびます。笑

丁寧に対応してくださる先生でして、僕も聞きたいことなどをそのまま先生にぶつけてみます。「先生個人の印象だと、これは良性でしょうか?悪性でしょうか?」とも聞いてみたところ、もちろんはっきりとはわからないけれど、「あまりいい感じはしない」との回答。で、できるだけ診断は早くつけた方がいいのではないかと思う、とも言われました。

そこから手術の具体的なお話しなどにもなり、切る場所や、痛みなどについてもお話しして頂きました。

僕の場合は検査と手術を一緒に行うような形になりますので、手術中に腫瘍部分の病理検査を行うことになります。その結果が良性だった場合は、肺の区域切除のみですが、悪性だった場合には、右肺の三分の一を切除するそうです。悪性だった場合の手術時間は、5時間とのこと。

ぜひ良性であって欲しいですけれど、悪性だった場合、検査ではわからないレベルでのリンパ節への転移が考えられるので、大きめに切除しないと予後がよろしくないそうです。僕も手術するからには絶対に助かりたいので、そのような理由であれば、大きく切られることに依存はありません。

手術の際には、診察くださっている先生本人と、あと2人の計3人の医師で行うようです。

目の前にいる先生が、僕の命を救ってくれることになるんですね。そう思うとなんだか不思議な感じがします。信じてお任せするしかありません。

今後ですが、カンファレンスは行うものの、手術という流れでほぼ間違いなく進行して行くものと思われ、その場で仮ではありますが、手術の日程も提示されることとなりました。

 

手術日の仮決定

提示された手術日は、2月20日、もしくは翌日の2月21日。

手術の2日前からの入院になるとのことで、18日か19日には入院することになります。

入院期間は一週間ほどとのこと。

大学病院に紹介してくださった、最初に受診していた病院では、入院期間は10日~2週間くらいじゃないかな、と先生にいわれていましたので、一週間といわれますと、短く感じてしまうものです。短いと思っていて長いよりも、長いと思っていて短い方がいいですからね。もしかして先生は、それを狙ってわざと長めに言ったのでは?なんて憶測までしてしまいます。笑

こうして具体的な日にちが出てきますと、いよいよ「俺、ほんとに手術するんだな」とじょじょに実感が沸いてきます。

僕は今まで手術も入院も一度も経験がありませんので、どこかで他人事といいますか、遠い世界のことだと思っていたのかもしれません。それがいよいよ、リアルに自分の身にこれから起こるんだと。

手術はめちゃめちゃ怖いです。はっきり言って、しないで済むものならしたくはありません。

ですが手術をしなければ、近い将来死ぬ可能性もあるわけです。

しかし手術さえすれば、僕の場合は助かるんです。それでまだ生きられるのなら、もう腹をくくるしかありません。

だいぶ前から意志は固まっていたのですが、やはり怖いには怖いです。

メンタルは安定していますので、鬱状態になったりすることもありませんが、気を抜くとそのスイッチが入ってしまう瞬間が、今後起こらないとも言い切れません。

ですのでできるだけネガティブなことは考えず、前向きな思考で乗り切ろうと思います。

手術や入院を、一大イベントとして楽しんでやる!!ってくらいの。

 

腫瘍マーカー

無事に大学病院での初診察を終えましたが、そのまますんなりとは帰れませんでした。

僕は「腫瘍マーカー」という検査をまだやっていなかったので、そのための採血をせねばいかんと。

「腫瘍マーカー」は、癌があるかどうか調べる手掛かりとなるものの一つで、血液から検査できるものらしいです。僕も「腫瘍マーカー」というワードは他の方のブログなどで見て知っていましたが、自分はやってないな~、きっとやらなくていいんだろうな~、と思ってたんですよ。でもやっぱりやるんですね。

で、以前にも書かせて頂いたのですが、僕は採血されるのがとっても苦手なんです。

なので今回、急遽腫瘍マーカーのため採血をする必要が生じ、気分が重たくなります。笑

今日はもう真っ直ぐ帰るだけだ!と思ってましたからね。

採血の他には、レントゲンと心電図と採尿と、肺活量など呼吸機能を調べる検査も受けないと帰れないとのことで、なかなか盛りだくさんです。以前もやったばかりの検査などありますが、おそらく確認のため必要なんだと思います。

どの順番から検査してもいいとのことで、僕は採血を一番最後に。

採血以外、全て順調に終え、いよいよ恐怖の採血へ…。

怖かったですけれど、ずっと遠くを見て乗り切りました。笑

これにて初の大学病院での診察&検査を全て終えました。

この日のお会計は全部で8千円ほど。もっと安いかと思っていたので、ちょっとびっくりです。初診料なども入っていまして、検査もいくつかしたので、それくらいになっちゃったぽいです。

病気をすると、お金が掛かるものですね。こういうときのためにも、多少の貯金って、絶対に必要なんだな~と改めて思いました。しっかりと家のお金を管理してくれている、嫁に感謝です。

帰り際には、まだ入院が確定したわけではありませんが、入院する人用のパンフレットみたいなものも、嫁が機転を利かせて先にもらってくれましたので、少し早めの入院準備を始めようと思います。