肺がんじゃなかったブログ

40代で肺に腫瘍が見つかった男性の日記です。

入院にむけての準備。限度額認定証は早めに。

2020年2月3日

限度額認定証

大学病院から帰宅して、まず僕が取り掛かったのは、入院の準備です。

まだ入院が確定したわけではなく、仮の段階ではありましたが、おそらく入院は間違いないと踏んで、早め早めの準備開始です。

僕も嫁もせっかちなのか、やらなければいけないことは、できるだけ早めにやってしまうタイプなんです。そういうのは全部片付けて、あとはのんびり過ごしたいんですよね。僕よりも嫁の方がその傾向が強いので、このたびの入院準備も、嫁に急かされる感じで始めたんですけどね。

と言いますか、既にここから10日ほど前、2月20日に手術になりそうだとわかった時点で、既にできることは始めていました。嫁が入院経験者だったというのも大きいです。勝手がわかっていますからね、助かります。

まず、「限度額認定証」というのを申し込みました。医療費が高額になりそうなときに、この認定書を病院に出しておきますと、限度額以上は支払わなくてよくなる、という医療費に関する認定書です。支払いの後に病院に提出した場合には、超えた額が払い戻される仕組みです。国保も社会保険も両方ありますので、これは必須です。

僕の場合は社会保険でしたので、申請書をダウンロードし、郵送にて申請しました。国保の場合はもしかしたら市区町村により対応が違うかもしれませんので、要確認です。

そして申請から一週間後、無事に認定証が手元に届きました。

限度額認定証が適応される有効期間は一年間ですので、入院がある程度決まりになりましたら、即用意することをお勧めします。

僕は普段ほとんど病院に行かない健康体でしたので、このたび何度も病院に足を運ぶようになり、改めて医療費の出費というものの大きさを実感しました。

病院にかかるには、お金が必要なんです。

しかも、大きな病気のときは、検査やら何やらで、思ったよりも大きなお金が。

この負担を少しでも軽減するために、まずは限度額認定証の申請、早めに済ませることができてよかったです。

入院時の病院のパンフにもその説明はありましたし、おそらく窓口でも指南してくれるのではないかとと思うんですけどね。僕は早めにやってしまいました。

これを申請するのとしないのでは、本当に大きな違いだと思います。

 

入院に必要な物

限度額認定証という、入院費用に備えた準備に続いては、それ以外の入院生活に必要な「物」の準備です。

パジャマ、歩きやすいサンダル、歯ブラシセット、テレビを見る用のイヤホン、ティッシュなど、必要なものって意外とあります。

全て病院にて頂いたパンフにその記載がありましたので、それに沿って用意していけばいいだけです。

既に我が家にあるものは除き、ないものを買い揃えることに。

僕は夏でも冬でもTシャツとパンツ一枚で寝ていますので、パジャマを持っていません。数日前に出掛けたときに、パジャマを探してみたのですが、パジャマって意外と外で買おうとすると、売ってないものなんですよね。ですのでパジャマはネット注文することに。

嫁がネットにて、色々と探してくれました。

入院時のパジャマは、着たり脱いだりがしやすいように、前がボタンで開けられるものにした方がいいみたいです。

で、何故か嫁が選んで見せてくれた画面は、甚平とか作務衣…笑。

僕は甚平とか作務衣、嫌いではないですし、夏場だったらアリかな~とは思うのですが、2月にその姿で院内をウロウロしていたら、きっと目立つだろうな、と。絶対に変なあだ名付けられそうですし。「陶芸」とか。

せっかくの申し出ですが、今回は甚平や作務衣はごめんなさいをして、できるだけ目立たない感じで、なおかつダサくないパジャマを嫁に選び直してもらいました。で、洗濯のことも考え、色違いを2着用意。さっそくネットで注文しちゃいます。

こちら、後日届いたパジャマです

入院用のパジャマ

あとは病院用のサンダルというのが家になかったのですが、こちらは病院の売店で販売しているのを確認済みです。マジックテープのもので、ちょっと特殊なものなので、おそらく病院内で売ってるのでは?という嫁の意見により事前に確認したところ、ありました。嫁さんがしっかりしていて助かります。院内の売店には、他にも下着や歯ブラシなど、生活用品もありました。

あとは、現金くらいでしょうか。入院時に預かり金として、そこそこの金額を入れないといけないみたいなので、こちらはもう少し直前になったら、貯金を下ろすことにします。貯金があってよかった…。

現時点で足りていなかったものは、全て入院前に揃えられそうです。

 

散髪や歯医者も忘れずに

物を揃えることはもちろん、他にもいくつかやっておかねばいかんことがあります。

まずは、仕事の状態を、しばらく休んでもいいようにします。僕の場合は比較的自由な仕事をしていますので、そこはそんなに大変ではなかったのですが、人によってはこれが一番大変な人もいるかと思います。

仕事も含め、連絡が必要な相手用に、メールを前もって用意してしまったりもします。入院日程が決まり次第、すぐに連絡できるようにしておきます。

続いて散髪の予約です。入院は一週間程度かもしれませんが、その後どれくらいで普通に動けるようになり、髪を切りに行けるかわからないですからね。入院前にスッキリしちゃいます。

歯医者さんにも電話を入れます。僕は2ヶ月に一回、歯医者さんにクリーニングに通っておりまして、次の予約日がちょうど入院期間にあたっていましたので、変更してもらいます。同じく術後はいつできるかわからないので、入院前に変更です。

そんな感じで、入院期間、入院後しばらくの予定を全て変更します。

そしてもう一つ、内祝いで頂いた「お食事券」が我が家には一枚ありまして、その期限が3月1日だったんです。いわゆる、ちょっといいところでのお食事券ってやつなので、これは行かなければ勿体ない。ずっと行こう行こうとは思っていたのですが、僕の血痰騒動からなかなかそんな気になれず、行かずにいたものです。退院後すぐにはおそらく行けないので、そちらの予約も取ってしまいます。

結果、入院前の僕のスケジュールはぎゅうぎゅうになりました…笑。

もっとゆっくりした方がいいかな~と心配になる僕に対し、嫁が「それくらい忙しい方が、余計なこと考えなくていいんじゃない?」と。

その通りだと思いました。

 

両親に仮日程の報告

4日前に初めて事の次第を両親に伝え、今回が2度目の連絡です。

僕の手術という一大事に、田舎の長野から出て来てくれるとのことなので、早めに仮決定した日程を伝えてしまいます。

両親はスマホのスピーカー機能が使えないので、前回と同じく、父と母、それぞれに同じ話を二度します。笑

母と話している途中、母が何度か言葉を詰まらせ、涙をこらえているのが電話越しに伝わってきまして…。逆に申し訳なく思ってきてしまいました。もちろん腫瘍ができたことは、僕のせいではないのですが(タバコを吸っていたことが原因なら、僕のせいですけど)、親にこんな想いをさせてしまい、申し訳ないと。

僕はもう40過ぎのいい大人ですが、親にとって子供というのは、いくつになっても子供のままなんだろうな、とも改めて思いました。子を想う親の気持ちが、痛いほどに伝わってきました。

僕のことを大事に想ってくれる全ての人のためにも、ちゃんと手術をして、退院して、すっかり元気になった姿を見せなきゃいかんです。

それが一番の恩返しですね。