肺がんじゃなかったブログ

40代で肺に腫瘍が見つかった男性の日記です。

手術4日後。一週間の入院生活を終え、退院。

2月24日

退院準備

多少の痛みはありつつも、昨晩もしっかりと眠れましたので、すっきりとした退院の日の朝を迎えます。

天気は快晴。

僕の入院中は一度も雨は降らず、ほとんど晴れでした。手術当日の夕方だけ少し雲が多かったですけれど、それ以外はほぼ快晴と呼んでもいいような、気持ちのいい天気が続いていた気がします。

退院の時間は10時~10時半の間と聞いていましたので、荷物をまとめるなど、退院準備に取り掛かります。

とはいえ、病室に持って来ている物は最小限必要なものしかありませんので、まとめるのもあっと言う間でした。

で、最後の病院での食事となる朝ご飯を終え、パジャマから普通の服へと着替えます。この瞬間が、なんとも言えない喜びがありました。元々入院時に病院に来たときの服を着ただけなんですけど、それだけでめっちゃ嬉しいんです。退院を最も実感した瞬間が、この着替えだったかもしれません。

退院の瞬間というのは、入院したときから思い描いてはいました。それを励みに頑張れた部分もあると思います。そして、そんな瞬間がこうしてついにやってきたんです。嬉しくないわけありません。

もしかしたら、「たった一週間の入院で大げさな」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕にとってはこれが人生で初の入院&手術でしたので、それくらい大ごとだったんです。

怖くてたまらなかった手術、不安だらけの入院生活が、こうして無事に終わり退院できるというのは、幸せなことだと思います。

一週間お世話になった部屋にもお礼を言います。

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もちろん担当してくださった先生方、看護師さんたちにも、心からお礼を言いたいです。

大変お世話になりました。

無事に退院の日を迎えさせてくださり、ありがとう。

 

向かいのおじいちゃんへ

手術の前日、不安でたまらなかった僕に話し掛けてくれた、向かいの部屋のおじいちゃん。

僕が入院した日、おじいちゃんは手術の翌日だったとのことですが、元気に歩き回っていたんです。その姿を見て、僕がどれだけ勇気をもらったことか。

おじいちゃんは僕の2日前に手術を終えていますので、順番でいったら僕よりも退院は早くてもおかしくはありません。

しかしもちろん、こういうのはそんなに単純ではないことはわかっています。

元気に歩き回っていたおじいちゃんですが、どうやらその後、少し術後の状態がよろしくない感じだったんです。大部屋で向かいのお部屋ですので、嫌でもそれがわかってしまいます。一昨日の夜辺りから、調子が悪そうなのが伝わってきました。

おじいちゃんは抗がん剤の影響で肺が脆くなっているため、術後に空気が漏れてしまい、皮下気腫というのを起こしてしまっているんだと。ですので、退院までまだまだ掛かりそうで、ドレーンも外れない状態です。

後から手術をした僕の方が先に退院してしまうことに対して、なんとなく申し訳ない気もしてしまいます。そんなふうに思うことじゃないのはよくわかってるんですけど、やっぱり気持ち的に、どうしてもそう思っちゃうんです。

手術前に僕に話し掛けてくれたことは、おじいちゃんにとっては何でもないことだったかもしれませんけれど、僕にとっては不安を和らげる、本当に大きな元気をもらえた出来事だったんです。

ですので今度は僕が、何かお返しをしたいと。自己満足なのかもしれませんけれど、そう思いました。

そして、僕の手元にあった御守りの一つをおじいちゃんに置いていこうか、など考えてみます。しかし僕が頂いたものをあげるのも、筋違いなのかな~と、迷ってしまったり。

で、嫁に相談したところ、素晴らしい案を提示してくれました。

僕が入院に際し、嫁が持たせてくれた御守りがこちらです。

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麻布にある十番稲荷神社の「かえるお守」というもので、病気が治って無事に「かえる」ようにとの願いが込められたものです。

この御守りが、入院中の僕の手元の他に、家にも同じものがもう一つあったんです。うっかり同じものが二つ、という感じのやつですね。

なので、今家にある方の「かえるお守」を、おじいちゃんに渡したら?と。二つあったのは、一つをおじいちゃんに渡すためだったんだと、嫁はそう言ってくれました。

そういう解釈ができるって素敵だな~と、改めて嫁に惚れ直しました。笑

そんなわけで、家にあったかえるを持って来てもらい、退院時におじいちゃんに渡し、お別れをします。

おじいちゃんの一日も早い退院を願っています。

 

退院

退院に際し、嫁と両親が迎えに来てくれました。

両親は、またもや長野の実家からはるばるです。退院時は無理にはいいと、来なくて大丈夫だと何度か説得したのですが、どうしてもということで、僕が折れました。笑

一番大きな荷物であるリュックは、父が背負ってくれました。

この日は祝日だったため、お会計は後日とのことでしたので、ナースステーションにだけ挨拶をして、病院を後にします。

一週間、本当にお世話になりました。

まさか手術4日後に退院できるとは思ってもいなかったので、少しだけ名残惜しい気すらしてしまいましたが…笑。

次は一週間後に外来で抜糸とのことでしたので、まだこの病院とはお別れではありませんが、とりあえずは退院で大きな一区切りです。

病院を出て、一週間振りに吸った外の空気は、とっても気持ち良かったです。

日常に戻った気がしました。

夢の世界から現実の世界に戻ったような、そんな感覚すらありました。

入院も手術も全てが初めての経験で、不安だらけだったのですが、なんとか無事に退院まで至ることができました。

そしてこの間、本当にたくさんの人に助けられました。

一番は嫁さんですけれど、両親や弟など家族や親戚ももちろん、友人にも助けられました。

さらには、僕が運営しているいくつかのブログにて、Twitterも含め、温かいメッセージをびっくりするくらいたくさんの方から頂きました。

多くの人の心と言葉に支えて頂きました。

本当にありがとうございます。

感謝しかありません。

支えてくれた全ての人に対し、恥ずかしくない人生を歩んでいかねば。