2020年2月25日
退院翌日の朝
昨日無事に退院が叶いましたので、今日は自宅で目覚める久しぶりの朝です。昨日の朝まで病院にいたことが、なんだか夢の中の出来事のようです。
久しぶりの自宅のベッドにて、ぐっすりと眠ってしまったようで、目が覚めるともう10時を過ぎていました。爆睡です。
まだ起き上がるときなど少々体がきついですけれど、日常生活に大きな支障はなさそうです。痛み止めを飲んでいるせいか、普通にしているときは痛みもそれほど感じません。
そんな感じでしたので、朝食を終えた後、調子こいて風呂掃除とかもしちゃいました。できちゃいました。
しばらくはのんびりと静養しようと思っていたのですが、この調子ですと、そんなに休まずとも済みそうな気すらしてしまうほどです。
とは言えまだ深呼吸すると痛みがあったり、腕をまっすぐ上に伸ばすのが困難だったりするので、間違いなく100%ではありません。油断は禁物です。
無理をしないようにしなければ。
元々僕は調子に乗りやすい方なので、嫁にも釘を刺されます。
そして午後に出掛けた散歩にて、それを思い知らされました。
散歩で体力の低下を知る
この日も天気は晴れす。
丸一週間病院にいまして、数日間はほぼ寝ている状態だったりもしたので、僕は完全な運動不足ではあります。
ですので、嫁と散歩に出ることにしました。
肺の手術後は、できるだけ歩いた方が呼吸機能の回復になるそうです。また、体力の回復にもなるそうで、推奨されています。
僕も毎日歩くことに決めていましたので、まずは最初の散歩です。
近所の神社まで、無事に帰してもらったお礼も兼ねて歩くことにしたのですが…。
自分で思っていたよりも、歩けなくてびっくりしました。体力の低下なのか呼吸機能の低下なのか、そのどちらともなのかはわかりませんが、明らかに落ちてるんです。家の中で動いているだけではわからなかったものが、外に出てみてはっきりとわかりました。
僕は元々、歩くのめっちゃ速いんです。一人ですと、競歩か?とまでは言いませんが、それに少し近いくらい速いです。
しかしこのときは、全く速く歩くことができず…。
嫁のペースが速いと感じてしまい、合わせて歩くときついんです。で、「もう少しゆっくりで」とお願いすることに。
このとき初めて、入院前に比べ、自分の体が衰えてしまっていることを自覚しました。
これは手術の影響、入院中の運動不足の影響、どちらもあるとは思いますが、この状態がずっと続くわけではありません。おそらく一日一日、元に戻っていくはずです。そのためにも、毎日しっかり歩いて、しっかり体を動かしていかなければ。
そんなことを思い知らされたお散歩ではありましたが、やっぱり青空の下を普通に歩けるって、とても幸せなことですね。その喜びも改めて実感しました。
肺に腫瘍があることがわかり、動揺していたとき、「まだ死にたくない」「これから先も、嫁とのんびり散歩がしたい」と、心から願いました。
手術が無事に終わり、結果的に癌ではなく、病による死というものが遠ざかった形にはなりましたが、今日感じた散歩ができる喜びというのは、絶対に忘れないようにしたいです。
くしゃみがヤバい
季節はもうすぐ春、現在は2月の下旬です。
昨日、退院するまですっかり忘れていましたが、この時期は花粉症の季節でありまして、僕はおもいっきり花粉症なんです。
今年は花粉が例年より早いとのことで、2月の前半あたりから、僕ももうだいぶやられてました。
しかし、入院中は閉鎖された屋内にずっといたためか、花粉症の症状は一切出ず。意識が手術に行っていたせいもあるかとは思いますが、自分が花粉症であることを忘れていました。
それが昨日の退院で外の世界に戻れた途端、思い出さざるを得ない状況に。
こりゃいかんということで、今飲んでいる痛み止めの薬と、市販の花粉症の薬を一緒に飲んでいいものなのかどうか、病院の薬剤科に電話で問い合わせ、問題ないというお返事を頂きます。
薬で症状はだいぶ抑えられたものの、くしゃみがヤバかった。
くしゃみをすると、手術したところがめっちゃ痛いんです。普段痛みはほとんどないのですが、くしゃみはヤバい。ファーストくしゃみで身を持ってそのことを知りましたので、そこからできるだけくしゃみしないよう、耐えることにしました。
肺の手術をしたばかりの方は、くしゃみは要注意です。
あと、意外と侮れないのが「あくび」です。あくびっておもいっきいり呼吸をするので、深呼吸みたいになりまして、ちょっと痛いんですよね。それがわかってからは、あくびもできるだけ我慢することにしました。
退院翌日のこの日は、術後の体の状態について、より理解を深めた一日となりました。