肺がんじゃなかったブログ

40代で肺に腫瘍が見つかった男性の日記です。

他の人の肺がんブログ。

2019年12月1日~12月15日

ネット検索について

鬱のトンネルを抜け、気持ち的にもだいぶ落ち着きまして、12月は平穏な日常を送っておりました。

そもそも病気の症状というものが特にありませんので、肺に何かあるという以外は、いたって健康そのものです。

次の診察が1月20日というだいぶ先だったこともあり、じょじょに病気や病院のことを意識する時間も少なくはなりました。

とはいえやはり、じゃっかんの波はあります。メンタルの波です。

基本的には落ち着いていまして、平常心なんですけれど、ふとした瞬間に少し乱れちゃったりするんですよ。以前のように不安定にはなりませんけれど、多少の波がある感じですね。

僕は血痰が出てからというもの、かなりネットで情報を漁りました。当たり前かもしれませんが、ネットというのは良い部分と悪い部分もありますし、たくさんの情報が溢れていますので、その取捨選択というのが大変難しいです。ついつい主観で選別してしまったり、冷静な見極めもできなかったりします。

ネットで調べてしまうのはある程度当然の行為だとは思うんですけど、調べ過ぎるのもよくないですね。

それに振り回されてしまうリスクもあります。

僕は血痰が出てから一ヶ月ほど、ネット検索はかなりしていたかと思います。ひたすら血痰だったり肺がんの情報を集めていました。

そして、その結果に何かと振り回されていたような気がします。振り返ればですけれど。

実は僕はこの時期、一度だけ病院を受診しているんです。メンタルは安定したとはいえ、ネット検索にて、「肩こりが肺がんが転移している兆候」というのを目にしてから、自分のひどい肩凝りが気になって仕方なくなってしまって…。

元々肩凝りはけっこうある方だったのですが、おそらくその記事を読んでから、気持ちが体に表れてしまったんだと思います。肩凝りがさらにひどくなった気がして、「もしかして転移しているのでは?」と思い始めてしまって。さらには頭痛まで発生してきて、「頭にも転移しているのでは?」と。

で、こんなモヤモヤするなら、一度病院に行こう!と思い、急遽受診した次第です。

結果、肩凝りは関係ないと思われる、とお医者さんに言われまして…。CT画像の結節の大きさからしても、転移しているとは考えづらいと。

現金なもので、そう先生に言われますと、自然と肩凝りもなくなるんです。笑

気持ちって怖ろしい。

でも、気になることがあるのなら、おもいきって病院に行った方がいいですね。病院側からすると迷惑な患者かもしれないですけど、我慢して心や体が壊れていくのなら、受診するべきだと思います。

そして、その辺りから僕はネット検索というのを、あまりやらなくなったかと思います。そうしますと、マイナスなことについて考える時間も減っていきました。

今の時代、自分に何かの病気がある疑いがあれば、おそらく大半の人はそれについて、ネットで調べると思います。それが当然だとも思います。

一定期間、そういう時期があるのは仕方ないことだとは思いますが、それを続けていくと、意外とメンタルをやられてしまう原因になったりもするのではないかと。

これも今だから言えることですけれど、ネットで調べ過ぎるのも、あまり良くないかもしれないです。

気が済むまでいったん調べたら、スパッとやめてみるのもいいと思います。

 

他の方の肺がんのブログ

ネットで様々な情報を集める一方で、肺がんの方が書いたブログというものも、このたびたくさん読ませて頂きました。

僕は今までそのようなものは読んだことがなく、多くの方が闘病などについて書かれていることにも驚きました。

そして、中には既に旅立ってしまった方のブログなどもあり、僕は読んでいて、何度も何度も号泣してしまいました。

書かれている方それぞれの感じ方、表現の仕方にもちろん違いはありますけれど、そこには癌というものと向き合っている、リアルがありました。

僕はまだ、身近な人間で、癌で闘病している者がいませんので、その闘いを間近で見たことがありません。

ですので、そういったものに初めて触れた気がします。

悲しくて悲しくてたまらなくなるブログもあれば、勇気づけられるものもありました。

それらのブログは、僕にとって大きく心を動かされるものでした。

僕がこのブログを書こうと思ったきっかけにもなっています。

とはいえ、先ほどのネットの見過ぎと同じく、そういったブログを読み過ぎるのも、あるいはネガティブになってしまう要因になることもあるかと思います。

ですので、ブログを読み漁った後は、いったんそれらから完全に離れてみる、というのも大事かもしれません。

僕もいったん読み漁った後は、スパっと読まなくなりました。

多くの方の闘病ブログに触れることができたことは、とてもよかったと思っています。

しかし読み過ぎてネガティブになってしまうくらいなら、読まない方がいいときもあります。

うまく整理できていなくて申し訳ないですけれど…読むこと、読まないこと、どちらも大切な気がします。