肺がんじゃなかったブログ

40代で肺に腫瘍が見つかった男性の日記です。

メンタルが不安定になり、初めて鬱になりました。

2019年11月11日~11月17日

メンタルが不安定になる

CT検査にて肺に何かがあることがわかってしまった僕は、いっきに気持ちが不安定になっていきます。

僕はこれまで、鬱というものを経験したことは一度もありません。落ち込んだりすることはたまにはあったとしても、そこまで気持ちが沈むこともありませんし、不安定になったりすることもありませんでした。

メンタル的にはかなり安定している人間だと思います。それを「強い」と呼ぶのなら、強い方だと思います。

しかしこの度のCTの結果から、癌かもしれない、きっと癌だ、もう死ぬんだと、悪いことばかり考えるようになってしまい、自然と気持ちが沈んでいくことに。

最初に血痰が出てから、気持ちの乱れというのは少なからず生じていまして、食欲がなくなったり、手が痺れたり、今思えば不安神経症の症状が少しずつ出ていたんだと思います。

そして、CTの結果が弱っていたメンタルに追い討ちをかけ、いっきに不安定な状態へと導きます。

死というものについてばかり考え、泣き出してしまうことも。

冷静に考えれば、まだ癌だと診断されたわけでもなく、余命宣告されたわけでもないのに、相当先走って色んなことを全て悪い方向に考えてしまっていたんだと思います。

こんな不安定な姿を嫁に見せるのも初めてです。きっと嫁も戸惑ってはいたと思うのですが、あえて楽観的に振舞ってくれていました。「もしこれで何でもなかったら、アホだよ?」と。笑

僕もその通りだと思いますし、現段階ではそこまで落ち込むことではない、ということもわかっています。

それでも「自分が癌かもしれない」というのは、人間を不安定にさせる要素としては、じゅうぶんな破壊力を持っています。

嫁がそばにいてくれたことで、本当に助けられました。もしこれが一人だったら、もっともっと心細かったでしょうし、さらに不安定になっていたかもしれません。

しかしそれでもなかなか、一度乱れたメンタルを回復させることはできませんでした。

 

典型的なうつ病の状態に

癌や死についてばかり考え、食欲もなくなった僕を、さらなる症状が襲います。

それは、「早朝覚醒」という症状です。

僕はこれまでの人生で、「眠れない」ということがほとんどありませんでした。幸せな奴なんです。笑

寝つきもいいですし、ぐっすり眠れますし、睡眠障害というものを経験したことがありません。

しかしです。

寝付きには特に問題はないものの、早朝に目が覚めてしまい、そこから一切眠れなくなるという、そんな症状に突然見舞われてしまったんです。

僕は毎朝5時半に起床しています。完全な朝型人間です。

しかしこの頃から、目覚ましを掛けてある5時半より1時間~1時間半くらい前、4時とか4時半に、パッと目覚めてしまうように。

そして一度目覚めてしまうと、その瞬間から完全に眠気というのは吹っ飛んでいて、意識もはっきりなんです。ある意味では、めちゃめちゃ「寝起きがいい」状態ですけどね。笑

しかし実際にはそんな緩いものではなく、覚醒してからまたネガティブなことばかりが頭の中を巡り、その時間がもの凄く辛いんです。隣で寝ている嫁も、僕が起きてしまったことに気付いてしまうようで、結果的に巻き添えにしてしまいました。

一度その症状に襲われてからは、毎日それが起こります。毎日決まって、起きるべき時間の1時間ほど前に目覚めてしまい、辛い時間を過ごすんです。

さらにそこから、朝ごはんもなかなか喉を通らず、メンタルも明らかに落ちている状態に。

一日の中で、朝が一番きつかったです。

その頃から、僕が鬱になっているのではないかと、嫁が心配し出します。

そして朝目覚めてしまう状態をネットで調べたところ、「早朝覚醒」とう鬱の典型的な症状ということがわかりました。

鬱とは縁のない人生を歩んできたと思っていた僕が、生まれて初めて鬱になりました。

鬱ってこんなに辛かったんですね。