肺がんじゃなかったブログ

40代で肺に腫瘍が見つかった男性の日記です。

手術2日後。ドレーンなど繋がっていた管が全て外れる。

2月22日

朝方の痛み

術後から背中に直接痛み止めの麻酔が注入されていますので、そのせいなのか強い痛みというのはここまでほとんどありませんでした。

また、手術翌日の朝食後から、毎食後に痛み止めのロキソニンも服用しています。

肺の術後は痛みがきつい、とは聞いておりましたが、あれ?意外と大丈夫だな、というのが率直な僕の感想です。これは切除部分が小さかったことも大きく影響しているかとは思います。

とはいえ全く痛くないわけではなく、僕が手術したのは右の肺ですので、右手を動かしたりすると多少の痛みはあります。また、深呼吸をすると、胸の奥の方がけっこう痛いです。しかし普通にしている分には、特に激しい痛みはなく。

それがこの日の明け方くらいでしょうか。

これまでで一番、強く痛みが出てしまいまして、一度目が覚めてしまってからは、もう眠れませんでした。

痛み止めのロキソニンを飲んだのが、前夜の夕食後である19時半くらいでしたので、その効果が切れてしまった故かもしれませんが、なかなかに痛い。

で、寝る体勢などを色々と試行錯誤しまして、やはりベッドの頭の方を起こして、上半身を斜めにした方が楽だということに気付きます。完全に平らに寝てしまっていたので、それがけっこうきつかったみたいです。

そしてこのときはもう、痛みで自分の力だけでは起き上がることができませんでした。ベッドの角度を動かしてようやく起きることができます。

自分で起き上がることができない、という体験を、身を持って初めてしたかもしれません。

こんなに大変だったんですね。

しかし明け方に苦しめられた痛みも、朝食後にロキソニンを服用し、その後じょじょに和らいでいきました。

痛みについて看護師さんに話したところ、今夜から服用の時間を少し後ろにずらしてみることになりました。

 

ドレーンが外れる

朝食前の先生たちの回診時に、担当の先生が僕の状態を確認したうえ、「今日ドレーン外しちゃいましょう」との言葉を残していきました。

その言葉通り、朝食を終えてしばらくしますと先生が現れ、再度ドレーンのチェック。

深呼吸や、「あ~」と声を出すよう指示をされます。それを確認して先生が、「よし、外そう!」と。

そのまま徒歩にて先生の後をついて、処置室のようなお部屋へと移動します。そして先生の指示に従い、ベッドに横向きに寝まして、ドレーンを外す作業へと突入します。

ドレーンは肺のあたりまで繋がっているはずですので、あれこれ考えると恐ろし想像が膨らんできますので、できるだけ無になります。

で、処置の際にほんの少し痛みはありましたが、それ以外は特に怖いことなどもなく、無事にドレーンが抜けました。ドレーンが入っていた穴は、糸が締まって塞がれる仕組みになっているみたいです。

さらにはドレーンだけではなく、背中に入っていた痛み止めの麻酔も一緒に抜いてもらえました。

この後部屋に戻り、最後に残っていた左手の点滴の針も看護師さんに外してもらい、これにて僕の体に繋がっていたものが、全て外れたことになります。

僕が点滴スタンドを押して歩いたのは、昨日の朝から今日の朝までという、たった一日ではありましたが、その不便さというのもは実感しました。皆さん、当たり前のように点滴スタンドを引き連れて歩いていたので、全然大変じゃないように見えていたのですが、自分が体験してみて、その大変さがわかりました。やっぱり歩きづらいですし、引っ掛けたりしないように、常に神経を使わないといけないものですからね。

ですのでたった一日とはいえ、それが外れたときの喜びは大かったです。

自由になれました。

この後リハビリの先生がやって来て、「もうドレーン外れたんですか!」と驚いてました。順調な回復に感謝です。

リハビリの先生とは、術後初の階段の上り下りなどもしました。

普通に歩ける、ただそれだけのことが本当に嬉しい。

 

弟がお見舞いに

体が自由になった身でお昼ご飯を終え、しばらくすると嫁が来てくれました。嫁は入院以来毎日来てくれていますので、本当にありがたい。

この日は体から全ての管が体から外れた僕の姿を見て、嫁も喜んでくれました。

そして、もう甚平でいる必要がなくなったので、パジャマに着替えます。

嫁は来てくれるたびに、売店で500mlのペットボトルの水を3本ほど買って来てくれます。つまり僕は、毎日500mlを3本も消費していることになり、体がどれだけ水を欲しているのかということを実感しました。

そうこうしているうちに、今度は僕の弟がお見舞いにやって来ます。弟は海外を飛び回って仕事をしていまして、前日に日本に帰国し、忙しい合間を縫って病院まで来てくれました。

弟は元気そうな僕の姿を見てびっくり。

術後の痛々しい姿や、その後の管が繋がった姿を目の当たりにはしていないので、「ほんとに手術受けたばっかりなのか?」と。笑

弟には、6歳、4歳、0歳の3人の可愛い子供がいまして、僕は手術前に上の2人から、手作りの御守りをもらいました。一生懸命作ってくれたであろう御守りは、僕の宝物です。

弟は僕の入院中の時間潰しにと、本をたくさん持って来てくれたのですが…どうやら今の感じですと、退院も近そうですので、果たして読む暇があるのかどうか。

 

あとはよくなるだけ

嫁と弟が帰った後、術後初めてのシャワーをしました。

ドレーンなど全ての管が外れましたので、先生と看護師さんからシャワーのOKが出て、午前中にシャワーの予約をしておきました。

頭をはじめ、体中が痒くなっていたので、シャワーを浴びれるのはとっても嬉しい。ですが、傷がめっちゃ沁みるのでは?という不安も拭えません。普通にシャワーをあてたり、石鹸で洗ったりしてもいいとは聞いていたんですけどね。

そしていよいよ初シャワー。

僕はこのとき、初めてちゃんと自分の手術の傷を見ました。傷は全部で三か所です。実際に手術をした傷、胸腔鏡のカメラを入れた傷、ドレーンが入っていた傷。どれもホチキスで留めてあるのが見えまして、怖くてあまり直視はできませんでしたけれど…笑。

で、久しぶりのシャワーにて、恐る恐るお湯を傷の場所にもかけてみたところ、特に沁みるとか痛いとか、そういうことはありませんでした。これは傷がふさがってるてことだと思うんですけど、お医者さんの技術って凄いですね。

久しぶりのシャワーはとっても気持ち良かったです。さっぱりしました。

その後夕飯まで読書をしていますと、担当の先生がやって来まして、退院のお話を。明日レントゲンと採血を行い、その結果を見て、明後日の24日に退院でどうかと。

当初の予定では、退院の目安として25日~28日と言われていましたので、だいぶ早まった形です。

嬉しくないわけがないです。

こちら、嫁が入院中にと作ってくれた栞です。

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手術は怖くてたまらなかったですけれど、終わってしまえば嫁の書いてくれたとおり、本当に「あとはよくなるだけ」なんです。

この言葉がどれほど励みになったことか。

僕を支えてくれた言葉です。