肺がんじゃなかったブログ

40代で肺に腫瘍が見つかった男性の日記です。

腫瘍である可能性。手術という決断。

2020年1月20日

結核はシロ。二度目のCTで結節に変化無し

ついにこの日がやってきました。

まだまだ先だと思っていたのが、あっという間です。

いつものごとく甘えん坊な僕は、嫁に付き添ってもらい、呼吸器内科へ。

診察前にレントゲン撮影とCT撮影を行います。前回はCTが初めてだったので少々ビビってたのですが、今回はもう慣れたものです。CTは怖くもなく、痛くもないことがわかっていますので。笑

撮影を終え、続いて診察へ。

名前を呼ばれ中に入りますと、いつもの女医さんです。

とても気軽に話してくれる女医さんでして、親身になってくださるので、その人柄に救われます。

で、まずは結核かどうか、11月に行った胃液検査の結果は、シロだったと伝えられます。つまり結核ではなかったってことです。なんとなくそうだろうな~、とは思ってたんですけどね。

とはいえ心のどっかで「結核であって欲しい(結核なら治るから)」と思っていたものが、まずは撃沈です。

続いて、最も気になるCTの結果。

画像を見せられ、一瞬で結節が消えていないことがわかりました。消えてればいいな~と抱いていた淡い期待も撃沈です。

消えてはいませんが、特に大きくもなっていない様子。

そしてここからが、大事なお話しへと突入です。

 

腫瘍の可能性と、手術という選択

肺にある何かが結核ではないとわかった時点で、次はその細胞を直接取ってきて調べる、というのが流れのようです。

結核ではないという時点で、腫瘍という可能性が高くなりますので、その腫瘍が良性なのか悪性なのかを調べる必要があると。それには直接細胞を採取して検査するみたいです。

僕も他の方のブログなどで、そのような流れはなんとなく知っていました。癌の疑いがあるとき、次にやるのは気管支鏡検査というやつです。口とか鼻から気管支鏡というのを肺の中まで入れて、直接その細胞を取るという、考えただけでおしっこちびりそうになってしまう検査です。なかなかきつい、と書いていらっしゃる方も多いので。

しかしながら僕の場合は、どうやら「気管支鏡検査ができない場所」にモノがあると。これはラッキーなのかアンラッキーなのかわかりませんが、気管支鏡検査を避けたかった僕としては、正直ちょっと嬉しい。笑

中からのアプローチが難しい、外側にあるみたいなんです。右の肩甲骨辺りみたいですね。

ちなみに大きさは11mmくらいじゃないかといわれました。楕円形の腫瘍で、長い部分が11mmくらい、約1cmくらいってことですね。

そして、結節が小さいため、仮に気管支鏡検査をしたとしても、おそらく判別が難しいだろう、とも言われました。

中からのアプローチが難しい場合、通常は肺生検という、外側から針を刺して肺に穴を開け、細胞を取ってきて検査するという方法を取るらしいです。体への負担も大きい検査です。しかし気管支鏡と同じく、僕の場合は肺生検で採取しても判別が難しいと考えられるので、大きな負担を掛けてまでやることではない、と。

これも僕としては嬉しい。笑

そんな負担の大きな検査、できることならしたくないですので。

でも、じゃあどうするのか。

つまり、肺にある何かの正体が、このままではわからないってことですからね。

選択肢としては、一つは経過観察という方法があるようです。このまま何もせず定期的にCTを撮り、様子を見るという形です。高齢の方などはそういった選択をする場合も多いようです。

ではもう一つ別の選択肢。

それが、手術です。

 

手術さえすれば生きられる

肺に見つかった腫瘍と思われるものが、良性だった場合は、特に何もせずにそのままでも大丈夫です。

しかし悪性だった場合には、これはいっきに命を蝕む脅威のあるものとなります。

検査で良性か悪性か明確にわかればいいのですが、僕の場合はわからない。

ただし、手術をすればそれがわかるみたいです。要は、手術で直接腫瘍にアプローチできるので、そこで判断ができるってことですね。

できれば手術なんてしたくはありません。考えただけでも怖ろしい。

しかしもし腫瘍が悪性だった場合、悪さをし出してからでは手遅れになりかねない…。だったら悪さをする前に、今のうちに取ってしまった方が安全だと。

先生曰く、悪性だったとしても、小さいので現段階では転移などはしていないと思うので、これさえ取っておけば安心だと。

もし手術して良性だった場合には「ごめんなさい」だと。笑

そして、手術という提案を先生の口から聞いた僕は、どのように反応したかといいますと…。

嫁もびっくりするくらい、即決でそれを受け入れることにしました。笑

僕の中で想定はしていたことでもあるので、迷いというのはありませんでした。また、メンタルにダメージを受けることも特にありませんでした。それもこれも、あの鬱の期間があったからこそ、平常心でいられたのではないかと思います。

手術をするという決断をして、一緒に診察室に入っていた嫁ともうなずき合います。

だってもし手術をせずに、後から後悔する事態になったら最悪ですからね。「あのとき手術さえしておけば…」と後悔したくないんです。

良性だった場合には、やらなくてもいい手術をすることになるのですが、それはそれで仕方ないです。それよりも悪性だった場合、今手術しておかないと、取り返しがつかなくなる可能性があるんです。

だったら自ずと答えは出ます。

それを後押ししてくれるかのように、先生も「もしこれが自分だったらどうするか」というお話もしてくれました。そして「私だったら取る」と。

手術はもちろんめっちゃ怖いですけど、手術さえすればまだ生きられるんです。

未来のことを考えれば、怖い手術も乗り越えられないわけがありません。

こうして僕の時間は、人生で初めての手術へと動き始めました。

 

手術に向けて

手術をすることを即決した僕に対して、先生の対応も早かったです。

僕が受診している病院には呼吸器外科がないので、対応できる病院を紹介してくださる、という流れになるようです。具体的な大学病院の名前なども挙げて頂きました。そちらは次の診察時に正式に決めることになるかと思います。

で、その前に二つ検査をしないといけないと。

それが、PET検査とMRI検査ってやつです。

どちらも、癌だった場合に他の臓器や脳などに転移していないかどうかを調べる検査です。

先生的には、腫瘍は小さいので、悪性だったとしてもおそらく転移はしていない、とおっしゃってくださいましたが、手術を受けるにあたり、手順としてやっておかないといけないとのこと。ちゃんと転移がないことを確認して、初めて手術になると。

PETもMRIも僕は一度も受けたことがありません。他の方のブログでどちらも良く目にしていた検査名ですので、その存在は認識していましたが、こうしていざ自分が受けるとなると、まだ実感が湧きません。

その場で先生が僕のスケジュールを確認し、PETとMRIと、それらの結果を踏まえての次の診察と、全てその場で予約を取ってしまいます。PETやMRIの料金も提示してくれました。3割負担でPETは3万円ほど、MRIは6千円ほどのようです。なかなかの高額でびっくりします。思わぬ出費ですが、これは仕方ないです。

この病院ではMRIは受けられますが、PET検査を行っていないとのことで、そちらのみ別の病院で受けることに。

あっと言う間に予定が決まります。

PET検査が一週間後の1月27日。MRI検査が1月の30日で、その後に診察です。

おそらく1月30日に、手術ついてもっと具体的なことが決まることと思われます。