肺がんじゃなかったブログ

40代で肺に腫瘍が見つかった男性の日記です。

手術当日(その1)いざ手術へ。

2月20日 朝

御守り

2020年2月20日。

ついにこの日がやって来てしまいました。

手術が決まったときから、いつかはやってくる日であったのですが、それが今日です。

僕の手術開始は朝の9時。

前夜は睡眠薬のおかげなのか、一度も途中で目覚めることなく、ぐっすり眠れました。

うんこもちゃんと出ましたので、手術前の体調としては、おそらく万全かと思われます。

手術の当日に限り、家族の面会も時間外で特別にOKとのことで、嫁と両親が8時には来てくれました。

肺塞栓予防のための弾性ストッキングを着用し、ちょっと変態な感じになりましたので、記念撮影もしてもらいます。笑

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この写真を弟に送ったところ、「ふざけてるのかと思った」と後日言われました。笑

結婚指輪も外さないといけないとのことで、石鹸を使って外し、嫁に渡しておきます。無事に手術が終了したら、嫁に付けてもらう予定です。

予定の時間が近づくにつれ、緊張は高まりますし、恐怖心も完全に拭うことはできませんが、もうここまできたら腹をくくるしかありません。

それに、僕には家族や友人をはじめ、力をくれる人たちが大勢います。

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無事に手術が終わらないわけがないんです。

絶対に大丈夫。

10月20日、最初に血痰が出た日からここまでの4か月、苦しい想いをたくさんしました。それが今日、ついにゼロになるんです。手術から、やっとプラスに動き出せるんです。

この手術は、自分にとってプラス以外の何者でもありません。

 

いざ手術室へ

ついに手術室へと向かう時間になりました。

ドラマとかのイメージだと、ベッドのまま寝かされて手術室に運ばれる感じですけど、こちらの病院では徒歩にて自分で移動する形です。

さらに家族は手術室の前までは行けず、エレベーター前でのお別れ。これもドラマとは違います。家族はPHSを渡されまして、手術が終わったらそこに連絡がいくシステムになっているようです。

付き添いの看護師さんが現れ、僕に「時間です」と告げます。

そして彼女に誘導され、エレベーター前へ。

ここで嫁、母、父の順番で握手をして別れます。親と手を握るなんてもう久しくしていないので、ちょっと照れ臭かったですけれど。

エレベーターの扉が閉まる瞬間は、なんとも言えない気持ちになり、一瞬泣きそうにはなってしまいました。嫁と母は扉が閉まる最後まで見送ってくれたのが見えたのですが、父の姿が見えず、涙をこらえて背を向けたように感じてしまいました。

エレベーターは一つ下の階でも止まり、僕と同じように家族に見送られたおばちゃんが乗り込みます。そして扉が閉まった瞬間、おばちゃんは泣き出してしまって…。僕もその気持ちが痛いほどわかるので、声を掛けようと思ったところ、付き添いの看護師さんが励ましの言葉を掛けていました。

その後ももう二組乗り込み、手術室のあるフロアに到着。

エレベーターを出ますと、そこはまるで工場のようでした。頭の中で描いていた、ドラマのようなイメージとは全然違い、正直なかなか恐ろしい光景です。ほんと、工場みたいなんですよ。で、手術室がいくつも並んでる感じです。

連れて来られた僕たちは、順番に最初の部屋に通され、そちらで氏名と生年月日、さらには手術する場所と左右どちらかなども、自分の口で言います。おそらく間違いのないように、確認作業なんだと思います。

そしていよいよ、手術室へ。

当初僕は、「入院や手術をできるだけ楽しもう」なんて書いてましたけれど、手術室の雰囲気は、とてもじゃないですけれど、そんな気持ちになれるようなものではありませんでした。

はっきり言って、超怖かったです。

これから手術を受ける人がいましたら、怖がらせてごめんなさいですけれど。

おそらくリラックスさせるためなのか、薄~くオルゴール的な音楽が流れてましたが、とてもそれだけではリラックスできませんでした。笑

この時点で手術室にいたのは、おそらく麻酔科医の先生たちだと思います。全部で三人いらっしゃいました。

手術台に自ら上がるように指示され、横向きに寝ます。で、背中を丸めるような姿勢になり、まずは背中から麻酔の注射を打たれます。これがちと痛かった。とはいえ少しの時間で終わりましたので、耐えられないレベルではないです。

続いて仰向けになります。

ここで、手術を執刀する先生たちが数人、部屋に入ってきて待機しているのが見えました。外来での診察から僕を担当してくださっている先生もいるはずなのですが、全員手術着でマスクと帽子なのでわかりません。

そうこうしているうちに、口にマスクをあてられまして…。

3秒ほどだったかと思います。

一瞬で意識が遠のき、次の記憶は術後です。